本の自費出版を現実に


 自分の本を書きたい、または出版したい――という願いは、誰しもが一度は思うものです。その願いは「夢」のようなもので、そう願ったほとんどの人が自分の本を出版するということはありませんでした。


 ですが近年、DTP(デスクトップパブリッシング)をはじめとする印刷技術の進歩により、印刷費などが比較的安く抑えられるようになったため、本を出版するという「夢」を現実にできるようになってきました。価格面でのハードルが下がったのです。


 もう一つ、よいことがあります。それは、インターネットの発達により、「自費出版の印刷をするなら、近所の印刷屋さんにお願いするしかないか・・・」と、昔なら選択肢に限りがありましたが、いまは違います。


 このページをご覧のお客様がそうであるように、インターネットで「自費出版」と検索すれば、数十社の会社のリストがでてきます。これらのなかには「自動見積システム」を導入されている業者も多く、自分の希望する出版の形(本の大きさ、ページ数、部数など)を入力すれば、正確な値段を知ることができますし、数社から相見積もりをもらうことも可能です。そして、じっくり検討して、この中から信頼できそうな版元を選ぶことができます。


 さらに、本を作るにあたって、ページのレイアウトをしたデータや、装丁のデザインなどは、お客様の手元にパソコンがあり、インターネットにつながってさえいれば、"近所の印刷屋さん"にお願いせずに、信頼できる版元の担当者と、すべてメールでやりとりすることができます。


 このように、価格面でのハードルが下がり、さらにデータなどのやりとりはすべてメールで行えるような環境が整ってきており、まさに、一般の人が、気軽に本を出版できるようになってきたのは"いま"だと言えるでしょう。


 自分の本の出版を「夢」だと諦める時代はもう、終わっているのです。


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本を出すメリットについて

 ここで、本を出版するというメリットについて、考えてみましょう。
 たとえば、地元のカルチャークラブで料理教室の講師をしている方がいるとします。まず、どんな形であれ、本を出版すれば「生徒さんからの見る目」が変化します。これまでは「ただの料理を教えてもらう人」だったのが「本を出している有名な先生」へと変わるのです。
 それまで生徒さんは、口では「先生、先生」と言いながら、心の底では本当にそうは思っておらず、対等な立場であり、逆に「お金を払って習っているんだから。私はお客様よ、大切にして」と思ってお客様気分であったのかもしれません。
 ところが、本を出版すると、生徒さんの深層意識が変化するのです。「この先生は"本"を出しているんだ。すごいな。私にはもったいないぐらい尊敬すべき、偉い先生なのかもしれない。これまで聞き流していた講義もしっかり聴いて、もっと吸収しなくては...」となるのです。
 人間の心は、そんなに簡単に変化するものか――と疑問にお思いかもしれません。
 ですが、本当です。
 ライティングから2010年の1月に本を出版したAさんは「本を出版して、ある方にお渡ししたところ、『いつの間にそんなに偉くなったんだ。本も読みやすいし、わかりやすい』という感想をいただいたんです。急にその方から尊敬されるようになってビックリしました」とおっしゃっています。
 こんな方は他にも大勢いらっしゃいます。


 本を出せば、他人からの目線に変化が生じるのは、本当なのです。


 ですが、それをここでいくら力説しても、無意味です。食べたことのない料理の味を「甘くて、すっぱくて」と説明したところで、絶対に通じないからです。
 本を出版したあとに「あれは本当だったんだ」と喜びを噛みしめてもらいたいと思っています。

本を読んでくれた人は、あなたのファンになる!

 このように、講師業など、なんらかの形で生徒さんをもっている方が出版すると、生徒さんからの見る目が変わるのはもちろん、これから生徒募集を行う際の営業ツールとなります。
 ある人に「これ、私が最近、出版した本なんだ」と言葉を添えて本を渡すと、大抵の人が「本を出版されているのですか? すごいですね」という驚きの声とともに受け取ってくれ、自宅に持ち帰ったあとで、読んでくれるはずです。


 読んでもらえればしめたもの、です。いちいち口で何時間もかけて説明しなくても、あなたの代わりはすべて本がやってくれるからです。それに、本を読むという行為は「能動的」行為ですから、口で説明されるという「受動的」行為よりも、相手にとって内容の浸透度が高いというのもメリットです。


 ですから、本を読んでくれた人は、あなたのファンになる確率は相当高いと思って間違いありません。このように、講師業の方や企業、個人商店の社長などが本を出版すると、生徒の募集、お客様への営業にひじょうに効果を発揮するのです。



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