今日の一言 自費出版は儲からないのか?
2011/10/23
たしかに、お客様にとって一番気になる点かもしれません。
こういう答えは申し上げたくありませんが、正直に言いますと、やはり普通の自費出版のシステムでは、そうだとしか言えません。
というのは、自費出版の出版社自体が売る気がないからです。
まずは印税。
印税を100%支払います──という業者がありますが、専門家からみると「?」という印象になります。なぜなら流通のシステム自体を無視していますし、自費出版をした側に売る気がないことが見え見えだからです。
自費出版かどうかにかかわらず、書店に流通する本は、おおよそ定価の68%ぐらいが版元に入ってくる金額となります。残りの32%は書店と取次(問屋)です。
ですから100%というと、書店と取次の取り分がまったくなしということになりますから、売る気がないという意味にとれてしまうのです。